コロナで加速したエレベーター界の働き方改革 通勤時間を減らし、1台でも数多く点検する

✎ 1〜 ✎ 176 ✎ 177 ✎ 178 ✎ 最新
拡大
縮小
エレベーター保守業界は、コロナ禍でグローバル基準の働き方改革を期せずして迫られた(写真:haku/PIXTA)
メーカー系のエレベーター会社がシェアを握る日本のエレベーターメンテナンス業界の中で、唯一上場している独立系メンテナンス会社がジャパンエレベーターサービスホールディングスだ。
同社は2017年に東証マザーズ上場、2018年に東証1部へ市場変更を果たし、メーカー系に劣らない技術力と価格競争力を強みに急成長を続けている。コロナ禍の最中にあって、2021年3月期も増収増益を見込む。
アフターコロナにエレベーターメンテナンス事業はどうなるのか。1994年に同社を創業した石田克史会長兼CEOに聞いた。

車を貸与し、現場へ直行直帰

――コロナ禍で足元の事業環境は?

緊急事態宣言下で通常通りの営業はできなかったが、すでに戻った。エレベーターは景気が悪くなったからといって止めておくわけにはいかない。東日本大震災のときもそうだったが、エレベーターを動かさないと物も運べないので、メンテナンスは止まらない。

コロナの影響を受けて、経費節減のためにメンテナンス料金を削減したいというビルオーナーの声が4月ごろから増えている。

三菱や日立と比べると、当社は信用力の面では勝てないにしても、独立系のサービスと金額に魅力を感じている顧客からすると、東証1部に上場していて、エレベーターのメンテナンス契約台数が(独立系の中で)一番多い当社を試してくれる。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT