日経平均小幅続落、円高や決算控え模様眺め TOPIXも反落、東証1部の売買代金2兆円割れ

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 7月28日、東京株式市場で日経平均は続落。前日の米国株式市場はしっかりだったものの、外為市場でドル/円が105円台前半まで円高に振れたことや、引き続き新型コロナウイルスの国内感染者数が増加していることが上値の重しになり、模様眺めムードが支配した。写真は2018年10月、東京で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。前日の米国株式市場はしっかりだったものの、外為市場でドル/円が105円台前半まで円高に振れたことや、引き続き新型コロナウイルスの国内感染者数が増加していることが上値の重しになり、模様眺めムードが支配した。引け後に注目企業の決算が発表されることも見送り要因になったという。東証1部の売買代金は2兆円を下回った。

27日の米国株式市場は反発して取引を終えた。米政府と議会が取りまとめを急ぐ新たな景気刺激策や新型コロナウイルスの感染拡大をにらみ、決算発表を控える一部の大型株に買いが入った。

一方、日本株は米株高という支援材料がありながらも、円高が気にされ、輸出関連株が売り優勢の展開となった。情報通信セクターや半導体関連株など相場のリード役は堅調に推移したが、日経平均は重い動きとなった。

さらに、きょうは引け後にファナック<6954.T>、信越化学工業<4063.T>、東京エレクトロン<8035.T>など注目企業の決算発表を控えていたため、これらを見極めたいとのムードがあった。市場では「これから決算が発表される企業のガイダンスで強気の見通しなどが出た場合、場の雰囲気が一変する可能性もある」(SBI証券・シニアマーケットアドバイザーの雨宮京子氏)との声も聞かれた。

TOPIXは反落。東証33業種では、空運業、電気・ガス、不動産業などの値下がりが目立ち、値上がりしたのは、医薬品、精密機器など5業種にとどまった。東証1部の売買代金は1兆9878億9100万円と細っている。

個別では、トヨタ自動車<7203.T>をはじめ輸出関連株に下げる銘柄が多く、日本電産<6594.T>は10日ぶりに反落、指数寄与度が大きいファーストリテイリング<9983.T>もさえない。半面、ソフトバンクグループ<9984.T>がしっかりとなり、富士通<6702.T>も堅調に推移した。

東証1部の騰落数は、値上がり557銘柄に対し、値下がりが1534銘柄、変わらずが81銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22657.38-58.47

寄り付き    22735.02

安値/高値   22646.22─22842.19

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1569.12 -7.57

寄り付き     1575.74

安値/高値    1566.93─1583.76

 

東証出来高(万株) 108836

東証売買代金(億円) 19878.91

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