ワーママを悩ませる「夏休み短縮」以上の大問題 4人の母親が明かす"コロナ下の夏"の心持ち

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今年から通塾を始めた長女にとって、初めての夏期講習。さらに、暑い盛り。ここへきて新型コロナウイルスの感染者数が増加しているという状況に、「長女の体力や寝不足が心配」と高尾さんは話す。

「あのままテレワークが続いていれば、長女の体調管理などのサポートもしやすかったかもしれない。夏期講習には夜食を持っていく必要があるので、毎日仕事をしながらどうやってお弁当の準備をしたらいいか、悩んでいます」

テレワークで子の生活リズムが整った

前原さん(仮名)は小3の子と夫の3人暮らし。夫婦ともに同じIT関連の企業で働いている。年内は月に数日出勤するのみで、完全テレワークという環境だ。

前原さんの子が通う学校の夏休みは31日間と、都内の小学校にしては長い。だが、7月末に予定していた旅行は、夏休み短縮がわかった6月中にキャンセルをした。「新型コロナの感染状況も気になっていたので、夏休みだけが理由ではないけれど……」と前原さんは話す。

とはいえ、夏休みが減ったことに親も子も不満は感じていない。「学校は再開後も感染対策をしっかり取ってくれている。学校には感謝しかない」(前原さん)。旅行も花火大会もプールもないコロナ禍の夏。学校で友人とともに過ごすことで子のストレス発散になるのではないかと考えている。

前原さん宅は夫婦ともに実家が遠方。そのため、今年もこれまで同様に夏休みは子を民間学童に預けて仕事をする予定だった。

だが、民間学童はスポット利用者も含めて複数の小学校から不特定多数の児童が利用する。密室で長時間過ごすこともあって、感染への懸念もあった。悩んでいたところ、会社から完全テレワーク延長の話が出たため、今年の利用は取りやめた。

「テレワークが延長できることで一安心した」と前原さん。コロナ禍以前は終業後に学童に子どもを迎えに行き、19時に帰宅。その後、夕食の支度をしながら溜まった家事や子どもの宿題のチェックもするという慌ただしい日々を送っていた。

子どもの就寝時間が22時を回ることも珍しくなく、週の後半には親子ともに疲れがにじんでいたこともあった。だが、夫婦ともにテレワークになったことで、一気に時間にゆとりができた。

「バタバタと夕飯の支度をせずに済むようになり、心にも余裕ができました。これまで学童で済ませていた宿題も自宅でやるので、勉強の進捗も把握できるように。何よりうれしかったのは、毎日子どもと遊ぶ時間ができたこと。子どもを溺愛している夫も喜んでいます。子どもが生まれて約10年。こんなに落ち着いて生活できているのは初めてです」

夏バテや風邪、新型コロナウイルスの感染予防として、生活リズムを整えるのは大事なこと。前原家は大人の生活にゆとりが出たことで、子どもの生活リズムも自然と整うようになった。今では子の睡眠時間も十分に確保できているという。

小学生2人と保育園児1人、3人の子を育てながら、インフラ関連企業で働く日野さん(仮名)。緊急事態宣言下の完全テレワークを経て、現在は週1日だけ出社するというスタイルだ。IT企業に勤める夫は年内は完全テレワークが確定している。

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