無料サービスをバカにする人が知らない稼ぎ方 絶対数やデータを押さえ長い目で戦えば勝てる
ツイッターの事例からわかるのは、新サービスを展開する際には5年以上赤字が続くことを覚悟で始めなければいけないということだ。
近年、日本の大企業を中心に、新しいことを始めようとしてもなかなか許可されないという話を頻繁に聞く。リスクがあり、市場規模が見えないような場合(あるいは現在は市場規模が小さい場合)にそのようなことが起こるようである。
イノベーションのジレンマ
これはハーバード大学教授のクリステンセン氏の言葉を借りるならば、「イノベーション(イノベーター)のジレンマ」といわれるもので、いわゆる大企業病の1つである。
イノベーションのジレンマとは、簡単に言うと、既存製品の改良によって事業が成り立ってしまう大企業が、既存製品や既存事業の持続的イノベーションにばかり注力し、将来大きく伸びる可能性のある新事業への投資を行わないことをいう。その結果、まったく新しい価値を生み出すような破壊的イノベーションを起こした新しい企業の登場で、競争力を失ってあっさり敗れ去る。
フリーやネットワーク効果を導入し、情報社会においても持続・発展していくビジネスを構築するには、このようなジレンマに陥らないようにする必要がある。社員一人ひとりがリスクをとれるようにし、短期的に利益が上がらなそうな場合でも創造的な活動を継続できるような環境を整えることが重要なのである。
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