日経平均21円高、連休を前に手控えムードも 3日ぶり反発、上昇機運盛り上がらず薄商い
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に3日ぶり反発。日本では23日から4連休、さらに翌週から4─6月期の決算発表が本格化するということもあり、動きづらいとの声が多数を占めた。後場には日銀ETF(上場投資信託)買いの観測はあったものの上昇機運は盛り上がらず、東証1部の売買代金も1兆6776億円と今年5番目の低水準にとどまった。
市場からは「下は日銀の買いへの思惑、上は新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念があり、どちらの方向にも動けない。来週から主力企業の決算発表が相次ぐことも手控えを誘っている」(国内証券)との声や、「連休前に手じまいが先行するか、連休明け後をにらんで新規買いが集中するか、22日の動きが当面のポイントになる」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)といった声が出ていた。
TOPIXも小幅に3日ぶり反発。東証33業種では、証券、機械、電気機器など16業種が値上がりした半面、空運、陸運、ゴム製品など17業種が値下がりした。
個別では東急<9005.T>や西武ホールディングス<9024.T>が年初来安値を更新。国内の新型コロナウイルス感染拡大に伴う不動産やホテルの需要減退が意識されたもよう。航空券予約サイトを運営するエアトリ<6191.T>、旅行会社大手エイチ・アイ・エス<9603.T>なども軟調。政府の旅行需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンに対する期待が剥落している。
一方、NEC<6701.T>、富士通<6702.T>は上値を追い、ともに年初来高値を更新した。19日付の日本経済新聞は、英国政府が次世代通信規格「5G]通信網作りで日本政府に協力を求めたと報じ、NECや富士通がファーウェイに代わる調達先となる可能性に英国が言及したと伝えている。
東証1部の騰落数は、値上がり1320銘柄に対し、値下がりが771銘柄、変わらずが80銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22717.48 +21.06
寄り付き 22772.07
安値/高値 22580.19─22788.53
TOPIX<.TOPX>
終値 1577.03 +3.18
寄り付き 1577.61
安値/高値 1566.16─1578.47
東証出来高(万株) 91893
東証売買代金(億円) 16776.46
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