山手線よりスゴい?「大阪環状線」7年間の大変化 駅や車両「ブラッシュアップ」でイメージ向上

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大阪のシンボル通天閣がある新世界の最寄り駅、新今宮駅ではチェコの作曲家ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」が流れる。地名をかけたしゃれではあるが、そもそも新世界の名はこの楽曲に由来するという説もある。一方のドヴォルザークも熱心な鉄道ファンだったため、思った以上に縁が深そうだ。

2016年2月10日(ツーテンの日)に東口の愛称を「通天閣口」に変更したのも改造プロジェクトの一環だ。最近は老舗ふぐ料理店「づぼらや」の閉店がニュースになった。

各駅にシンボルフラワー

さらに同社は各駅に「シンボルフラワー」まで定め、ホームの大型駅名標やトイレの案内サインにあしらっている。大型駅名標はホーム上の時刻表、路線図、駅構内図、出口案内を1カ所にまとめたボードで、黒を基調に赤の帯がシックな都会感を演出している。

大型駅名標。弁天町駅は港区の花、向日葵(ひまわり)がシンボルフラワー(記者撮影)

桜ノ宮駅の「桜」や、大阪天満宮にちなんだ天満駅の「梅」などは、ストレートなシンボルフラワーの採用だ。が、発車メロディーと同様、一見して選定理由がよくわからない組み合わせもあるので、調べてみると土地の歴史を知るきっかけになるかもしれない。同社はホームページで花言葉とあわせて紹介しており、「より快適に、より魅力的に。色とりどりに花開く大阪環状線にご期待ください」と気合いは十分だ。

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