山手線よりスゴい?「大阪環状線」7年間の大変化 駅や車両「ブラッシュアップ」でイメージ向上
プロジェクトの担当者、近畿統括本部企画課の吉田敦亘さんは「多くのお客様にご利用いただく線区であるにもかかわらず、駅設備や車両の老朽化が進み、乗車人員は減少傾向にあった」と当時を振り返る。
そのうえで「環状線内側エリアは人口増加が予想され、梅田地区等での大規模開発が予定されるなど環境が大きく変化していくことを踏まえ、大阪環状線を重点線区と位置づけ、総合的なブラッシュアップを進めていくことにした」と経緯を説明する。
2014年3月にその意気込みを示すかのような商業施設「ビエラ玉造」が玉造駅にオープンした。現在はセブン-イレブンやフィットネスクラブ、保育園が入る。開業当時、大阪環状線の“顔”のような存在だった「103系」車両をモチーフにしたオレンジ色の斬新な外観デザインが話題を呼んだ。側面の窓は「メリーさんのひつじ」の音階をイメージした配置になっているという。
全駅に発車メロディー導入
その1年後、2015年3月に大阪環状線全19駅で発車メロディーが出そろった(京橋、西九条、森ノ宮、大阪の各駅は2014年に導入済み)。
大阪駅は『やっぱ好きやねん』(やしきたかじん)、福島駅は『夢想花』(円広志)、天王寺駅は『あの鐘を鳴らすのはあなた』(和田アキ子)、桃谷駅は『酒と泪と男と女』(河島英五)と長年大阪人に親しまれたメロディーを選んだ。
大正駅は、沖縄都市モノレール(ゆいレール)の県庁前駅到着時の車内チャイムでもある沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」。大正区は沖縄出身者が多く大阪の「リトル沖縄」とも呼ばれるエリアがある。森ノ宮駅の「森のくまさん」など、アメリカ民謡も複数採用。京橋駅の「ゆかいな牧場」は替え歌の「大阪うまいもんのうた」がご当地ソングとして知られている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら