悩めるビジネスマンに勧めたい「第3の思考法」 複雑な問題にベストの判断を下すには?
「機械やコンピューターには創造はできません。創造には、既存の情報処理以上のものが必要だからです。人間の思考、ひらめき、そして多くの勇気が必要なのです」
そうです。盛田氏は、機械的な情報処理では創造はできない、とはっきりと言っています。そのうえで、既存の情報処理以上の何か、つまり既存の認識を超えた、無意識的な人間の思考やひらめきといったものが必要であると断言しています。
どうすれば上手に使えるのか
アイデアなどが突然浮かんだ場合、無意識思考という存在を知らなければ、「直観(速い思考/システム1)」という言葉に集約されると考えられがちです。ただ、直観的に思い浮かんだアイデアは、実は無意識的に思考し続けたことによって浮かんだアイデアであったりします。
では、どうすれば「無意識思考」を使いこなすことができるのでしょうか。それには、以下の3つのポイントがあります。順に説明していきましょう。
無意識思考を使いこなすために、何が最も重要なのか。それは、無意識思考を「起動」させるための時間を作ることです。
実はこれが意外と難しいのです。私たちは、何かを決めたりアイデアを生成するとき、直観的に素早く考えたり、意識的にじっくり考えたりすることに慣れてしまっています。
注意を問題の対象から外していても、気づかないだけで、私たちの無意識が思考し続けてくれています。そのための時間を確保することが必要です。
無意識思考を起動させるためには、問題とは関係のない対象に、注意を向ける必要があります。
文字どおり、無意識思考は無意識に起こるもの。しかし、意識的な注意がまったく不要というわけではありません。
無意識思考を行うためには、問題の対象とは違う“何か”に、意識的に注意を向けなければいけないのです。それも、あまり難しいことではなく、好きなこと、楽しいことをやったほうが得策です。
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