この指標を見ると、現金は増税前の70%から増税直後に63%へと7ポイントダウンした一方、電子マネーが7ポイント、コード決済も6ポイント近くアップしている。
これに対し、クレジットカードやデビットカードは、増税直後には特段動きはなかったが、2月以降に10ポイント近く上昇した。巣ごもり生活でネット通販の需要が急増した影響とみられ、クレジットカードやデビットカードにはポイント還元はほとんど効果がなかったということだろう。
利用率の合計値を追ってみると、増税前の205.7%から増税直後には219.6%、さらに2月以降は263%へとハネ上がっている。
増税を機に、現金払いしていたものの一部を、電子マネーやコード決済でも払うようになり、さらに巣ごもりが始まってクレジットカードの利用頻度も上がった。つまり、1人の消費者が現金払いだけでなく、ほかの決済手段との併用頻度を上げたとみられる。
電子マネーは小額決済に利用
どの決済手段を使っていくら支払ったかを示しているのが「金額シェア」だ。調査期間中に支払われた金額の総額を分母、各決済手段で払った金額を分子に置いて算出した。
増税前に45.9%だった現金は、増税直後に37.6%へ落ち、2月以降は3~4ポイント落ちて32~33%まで下がった。一方、クレジットカードは増税前後ではほとんど動きがなく、2月以降も1~2ポイントの上昇にとどまった。ただ、現金が落ちてきたため、現金と拮抗、もしくは現金をやや上回る水準で推移している。
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