「レジ袋有料化」割れたコンビニと外食の対応 コンビニはそろって有料、外食は無料を継続
レジ袋を有料化するのか、それとも無料配布できるレジ袋へと切り替えるのか。コンビニ大手3社はそろってレジ袋有料化に踏み切る。
セブンでは、特大サイズのレジ袋を1枚5円(税抜き)、そのほかの4サイズをすべて1枚3円(同)で販売。ローソンは3種類のレジ袋を1枚3円(税込み)とし、ファミマは4サイズすべてが1枚3円(税込み)となる。
ファミマの場合、アプリ「ファミペイ」を提示し、レジ袋を辞退すると独自スタンプがもらえる。スタンプ30個で、洗濯用洗剤など対象商品のクーポンと交換可能だ。
レジ袋代金の使途は?
ファミマの岩崎浩サステナビリティ推進部長は「(スタンプ付与によって)環境問題への貢献が消費者のメリットにもつながるようにした。ファミマへの来店動機につながる可能性もある」と話す。
販売したレジ袋の代金の使途や扱い方は、企業に委ねられている。経産省によると、レジ袋の売り上げと仕入れ原価の差額を環境保全活動に寄付する企業もあれば、レジ袋を仕入れる費用の一部に充てる企業もあるという。
ほぼすべての店舗がフランチャイズ経営であるコンビニでは、売上高から売上原価を引いた売上総利益の一部が本部へのロイヤルティー(経営指導料)として支払われる。今後レジ袋代が売上高として計上されると、加盟店は支払うロイヤルティーの額が増すことになる。
ファミマやローソンではロイヤルティーの対象にならない雑収入の扱いとするが、セブンではレジ袋を商品として売上高に計上するため、セブン本部に支払うロイヤルティーの対象となる。
セブン広報は「本部が儲けようとしているわけではない。顧客や加盟店と一緒に環境問題に取り組むというセブン&アイグループの考え方のもと、本部がレジ袋のロイヤルティーとして得た収入は全額を環境負荷低減の活動に利用する」としている。
【2020年6月30日9時35分追記】初出時のセブン広報のコメントを一部修正いたします。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら