JR・西武・阪急阪神「株主総会」どんな質問出た? コロナで参加減り時間短縮「株主軽視」の声も

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阪急阪神HD株主総会の主な質疑応答の内容は以下のとおり。

Q阪神の西灘駅や大石駅は普通列車しか停まらず、本数が少ない。日中に駅員がいる時間帯が少ない。

A:利用者のご意見を参考にして改善の努力をする。駅員がいない時間帯はインターホンやモニターカメラを使ってサービスが低下しないよう尽くしているが、何ができるか検討する。

Q尼崎駅は特急停車時にまず本線のドアが開いてからなんば線のドアが開く。ドアが閉まるときはなんば線が閉まってから本線が閉まる。人の流れと合っていないのではないか。

A:阪神なんば線からの乗り換えに遅れが出ないよう努めていく。

Q藤浪晋太郎投手が新型コロナに感染したが、藤浪君は悪くない。周りがチヤホヤしているのではないか。

A:NPB指針にのっとり感染予防に取り組んできた。遠征先では外出禁止の処置を取っているが、ホームエリアでも社会人としての自覚を促すべきだった。本人は軽率な行動を取ったと深く反省しており、プレーで取り返したいと発言している。

朝3時半からの車両点検は「安眠妨害」

Q20人に1人くらいの割合でマスクをしていない乗客がいる。マスク使用を促す対策をしてほしい。

A:車内放送で呼びかけているが、国土交通省と相談しながら対処していく。

Q阪急の電車は空調が効きすぎる。乗客が少ないと寒い。

A:空調に除湿機能がない車両もあり、その場合は通常の空調だと冷えすぎるかもしれない。また、場所によっては空調が均一に効かないという現象がある。調査の結果、吹き出し口の形状に原因があることがわかってきた。形状を変えることで温度が均一になるようにしたい。冷えすぎ防止対策はしっかりやる。

Q西宮の車庫は住宅の近くにも電車が停まっており、朝3時半から車両点検の警笛が鳴ることもある。安眠妨害だ。

A:西宮車庫は満杯で住宅に近い線路にも停めざるをえない。住民の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ないが、出庫に際しての車両点検は安全対策上必要なものであり、やめるわけにはいかない。出庫順序の変更などで住民のみなさまにご迷惑をかけない方法が可能か、研究してみる。

大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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