JR・西武・阪急阪神「株主総会」どんな質問出た? コロナで参加減り時間短縮「株主軽視」の声も
新型コロナウイルスが猛威を振るう2020年の株主総会の様相は、例年とは明らかに異なる。
多くの上場企業がインターネットや書面により事前に議決権行使を行い、株主総会への来場を控えるよう求めている。そんな状況下でも、株主の務めを果たすべく会場に出向いた株主も少なくない。会場で彼らはどのような質問を行い、会社からはどのような回答があったのか。JR東日本、西武ホールディングス、阪急阪神ホールディングスの株主総会の模様をお届けする。
JR東総会、時間は昨年の半分
JR東日本の株主総会は6月23日、東京千代田区のホテルニューオータニで開催された。昨年の株主総会には約1600人の株主が参加したが、今年は約290人の参加にとどまった。例年、総会の所要時間は2時間程度だが、会場の滞在時間を短くして新型コロナの感染の避けるため、議長を務める深澤祐二社長が「1時間程度で終わらせたい」と発言。実際、総会の所要時間は1時間14分で、昨年の2時間10分と比べるとほぼ半分だった。
昨年は10人の株主が質問したが、今年も9人の株主が質問しており、人数的には大差ない。しかし、質問の件数で見ると昨年の17件に対して今年は9件。深澤社長が「質問は1人1問でお願いします」と繰り返し要請していたのが奏功したようだ。
主な質疑応答の内容は以下のとおりだ。
Q:コロナ後の東日本エリアの観光需要回復策は?
A:6~7月にはお得な「アーリーサマー商品」を販売しているほか、3連休に東日本エリアと函館エリアの普通列車自由席が乗り放題の「三連休東日本・函館パス」を発売する。登録したSuicaで鉄道を利用するとポイントが貯まる「JRE POINT」というサービスも始めている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら