8億円でキリモミ降下、自壊する「みんなの党」

渡辺喜美代表が辞任、このあとどうなる?

化粧品会社「DHC」の吉田嘉明会長から8億円を「個人的に借りていた」みんなの党の渡辺喜美氏。3月26日発売の『週刊新潮』に寄稿した吉田会長の手記から始まった騒動は、渡辺氏が4月7日になって党代表を辞任することで節目を迎えた。

しかし、騒動はこれで完全に終わったわけではない。3月27日のぶら下がりで渡辺氏が「すでに使ってしまって手元にない」とした5億5000万円の多くは、渡辺氏の妻であるまゆみ夫人の個人口座にあったことが判明した。

なぜ妻の口座なのか。渡辺氏は「妻に保守的に管理してもらった」と釈明する。しかし、昨年1月に明らかになった“夫婦の危機”と資金移管の時期が重なることから、「妻をなだめるために慰謝料として大金を与えたのではないか」との疑惑もある。そうなると、贈与税の問題も生じてくるのだ。

渡辺氏の説明に、多くの国民は納得できるはずもない。4月11~13日にNNNが行った世論調査によると、渡辺氏の説明に「納得しない」との回答が89.1%に。58.7%が「詳しい説明が必要」と答え、25.3%が「議員辞職が必要」と答えている。

両院議員懇談会では怒号

渡辺氏個人はともかくとして、みんなの党はどこへ向かうのか。代表辞任という危機を乗り越え、党内は一致団結していくのだろうか。

それどころではない。多くの火種が残っている。象徴的だったのが、11日の代表選だ。22人の国会議員のうち、立候補したのは浅尾慶一郎氏のみ。無投票で選出されたのだが、そこに至る経緯は無風とはいえなかった。

8日11時から開かれた役員会とそれに続く両院議員懇談会。いつもなら和やかに行われるはずだが、この日は最初から怒号が飛んだ。

「われわれに話す前に、外で話すとは何事だ!」

声の主は柏倉祐司氏。栃木2区を地元とする、いわば「渡辺氏の子飼い」だ。「外で話す」とは4日夜、佐藤正夫氏と和田政宗氏が渡辺氏の代表辞任を求めて記者会見を開いたことだ。だが柏倉氏がどんなに怒鳴ろうと、この動きは止まらなかった。すでに6日に佐藤氏の地元の福岡県総支部で辞任要求の要望書を提出するなど、全国に広がっていたのである。

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