今こそ身につけたい、財務3表「超入門」(後編)

これだけ知れば四季報データを使いこなせる

3表それぞれの役割を理解することが、財務3表攻略の早道になる(写真:CORA/PIXTA)
新型コロナウイルスは日本企業の業績に深刻な打撃を与えた。だが、中には危機を追い風に変えて成長を続ける企業もある。その差はどこにあるのかを分析するとき欠かせないのが財務3表だ。なぜ表は3つなのか。3表それぞれの役割を理解することが財務3表攻略の早道になる。新刊『得する株をさがせ! 会社四季報公式ガイドブック』を上梓した会社四季報編集部が、前編に引き続き、財務3表を分析するツボを指南する。

BSは過去の経営成績の蓄積を示す財産一覧表

PL(損益計算書)の次に理解したいのがBS(貸借対照表)だ。Balance Sheetの略だが、左右がバランスするからバランスシートではない。バランスという言葉がお金を取り扱う場面で使われる場合、それはほぼ〝残高“という意味であり、BSはいわば企業の財産残高一覧表といっていい。

なぜBSは必要なのか。BSは過去の経営成績の蓄積を示しているからだ。PLは単年度の経営成績表であり、たとえ今年大きな赤字を出したとしても、過去にはずっと黒字で資産を貯めてきたかもしれない。つまりフローがPL、ストックがBSともいえよう。

BSとはお金をどう集め、何に使っているかを示したもの。中心線で区切られ、右側と左側に分かれる。右側が「お金をどう集めているか」を表し、左側が「集めたお金を何に使っているか」を表している。言い換えれば、右側のお金がどう変化しているかを、左側は指している。

「得する株をさがせ! 会社四季報公式ガイドブック」より抜粋

集めたお金は、現金で持っていたり、在庫という形で商品に換えたり、建物や機械といった資産にしていたりすることもある。どこかの会社に投資し、株を保有している場合もある。そうしたお金の変化を右側と左側で示している。

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