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日本人に知ってほしい「抗議デモ」の根深い真因 なぜ抗議活動は世界的な広がりを見せたのか

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  • 山中 俊之 神戸情報大学院大学 教授、国際教養作家、ファシリテーター

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ミネアポリスでの黒人男性拘束死に対する抗議デモは、フランスをはじめ世界各国にも拡大(写真:ロイター/アフロ)

ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官によって拘束死させられた事件を契機に、全米で抗議デモや一部で暴動略奪が起きている。

筆者は事件発生後、アメリカ人、アメリカ滞在日本人、アフリカ人など、何人かの友人・知人と事実確認を含め、意見交換をした。一様に事態の深刻さについて強い懸念を持っていた。

本稿では、今回の事件のこれまでの類似の事件と比較した場合の特徴(現状)、背景となっている黒人・白人双方の苦境(要因)、今後のアメリカや世界への影響(見通し)について、現在わかっている情報を基に述べたい。

抗議デモの3つの特徴

今回の事件は、従来の類似の事件と比較して、以下の3つの特徴があると考える。

第1に、抗議デモの広がりが広範囲に及ぶことだ。

アメリカの主要都市、ほぼすべての州において、抗議デモが起きている。さらにはヨーロッパやオーストラリア、アフリカにまで広がりを見せており、黒人以外にも、白人、アジア系など、多数の人種の人々が参加している。アメリカだけでなく、世界的な現象、全人類的な現象と言ってよい。

ここまで広範囲かつ大規模に、特定の人種差別事件について抗議デモが起きたことは、私の知るかぎり、1960年代の公民権運動以来ないと思われる。公民権運動は黒人が運動の主体であったことを鑑みれば、人種や国を問わず、多くの人々が参加している点では、史上初めての広がりと言えるのではないか。

第2に、全体としては平和的な抗議デモとして広がっていることだ。

これには「暴動や略奪が多数起きている。どこが平和的なんだ」との批判があるだろう。もちろん、暴動や略奪は存在しており、これらの行為は刑事事件として処断されるべきであることは論をまたない。

しかし、多くの抗議デモ参加者は、暴動や略奪に訴えることなく、例えば両手を挙げて非暴力を全面に出すなどして、平和的に抗議デモを行っている。暴動や略奪といった犯罪行為と平和的抗議デモを分けて考えることが重要だ。

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【ウワサの反ファシスト団体の関与は?】

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