長年停滞したAIに、進化をもたらした男

グーグルのAIの中核をなす技術も開発

(写真:The New York Times/アフロ)

最近は、「AI(人工知能)」について報じられることが多くなった。

ソーシャル・ネットワークでユーザーが上げた写真に登場する人物を、他の写真の中からも探し出してきたり、スマートフォンがユーザーが必要としている情報をスマートフォンが先回りして提供したりする。これらはAIのなせる技だ。

数あるテクノロジー企業の中でも、AIに力を入れているのがグーグル。そして、そのグーグルのAIの中核をなす技術を打ち立てたのがこの人、アンドリュー・ングだ。

インターネット授業には東大の講義も

ングは、いろいろな意味で有名人だ。世界の向学心のある人々に知られているングの肩書きは、「コーセラ」の共同創設者。ングはスタンフォード大学の教授で、同じく同大学の別の教授であるダフニー・コラーと共にこのオンライン教育サイトを作った。

コーセラは、いわゆる「MOOC(Massive Open Online Course)」のひとつで、多数の講義がインターネットにアップされていて、誰がどこからでも世界の有名大学の授業を無料で受講できる仕組みだ。

ングらが設立したコーセラには、スタンフォード大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、イェール大学、東京大学、ロンドン大学、北京大学など、世界の大学や研究組織の講義が635以上も用意されており、現在、世界の730万人近いユーザーが受講を続けている。MOOCの中でも最も精力的なコンテンツをそろえたコーセラは、知識とはオープンに共有されるべきだと信じるングらの考えにそって構築されてきたのだ。

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