グーグル支配の今は、「ネットの石器時代」 グーグルに局地戦で挑む、日本発ベンチャー企業

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 あのグーグルに局地戦ではあるが、勝利宣言をしている日本企業をご存じだろうか。マーズフラッグ、その名前はIT業界から縁遠い人は聞いたことがないかもしれない。三菱電機、キヤノン、ホンダなど国内の大手企業を顧客に持つ、1998年創業のベンチャー企業だ。
 同社がグーグルに勝利したのは、「サイト内検索」市場だ。サイト内検索サービス「MARS FINDER」など、サーチテクノロジーをベースにしたサービスやソリューションを提供し、今や電機、自動車、飲料など各種業界でトップシェアを誇っている。
 そんな同社を立ち上げ、ここまで成長させてきたファウンダー兼代表取締役社長で、生粋のテクノロジストでもある武井信也氏が、「未来の検索エンジン」について語った。5年後にはグーグルは検索市場の主役から退場し、クリエーターが本当の主役となる時代が到来するという。
 
マーズフラッグ ファウンダー兼代表取締役社長の武井信也氏

Googleはただの”電話帳”

――グーグルの検索エンジンが理想型なのでしょうか。

僕は自分をクリエーターだと思っていますから、絵や音楽、記事などのコンテンツや商品を紹介するオウンドメディア、それらを作り出すクリエーターが、本来、主役になるべきだと信じています。

しかし、グーグルとコンテンツを作り出すクリエーターとの間に、グーグルが主、クリエーターが従という主従関係があるように感じています。クリエーターが自分の作品がグーグルの検索に引っかかりやすくするために、制作の仕方をチューニングする必要に駆られているのです。

結局、いいものをつくるだけでは、それはクリエーターの自己満足にすぎません。ですから、作品を誰かに知ってもらうための活動、それをマーケティングや営業と呼ぶのでしょうけど、それは必要。その手段としてグーグルを使うのは、今のところ経済効率が高い。しかし、それはあくまでも手段である、そのことをクリエーターは意識しておいたほうがいいと思います。

日常生活に例えてみると、いい彼女、いい結婚相手を見つけるためには、髪型を気にしたりして女性に気に入られる必要はあります。しかし、そこに8割の時間や労力を使うのは、ただのチャラ男でしょう。それをネットの世界でやるのは、グーグルに対してしっぽを振っているようなものです。それでもやるなら、「今は仕方なくグーグルに時間とおカネを使わされている」と思ってやることです。彼らのルールに支配されないように、気をつけたほうがいいと思います。

みんな自分の足の形の合わない木靴を、無理して履いているように僕には見えます。本当は、検索エンジンがいいコンテンツを見つけるべきなのです。それができないのなら、グーグルは退場すべき。グーグルはコンテンツを並べている、いわば「電話帳屋」ですよ。そんなグーグルが儲かっている今の時代は、「インターネットの石器時代」と言っていいでしょう。それよりも自分で作品を作っているクリエーターが恩恵を受けるべきです。

グーグルは、いちばんいいコンテンツをヒットさせようと努力はしているけれど、足りてないと思います。グーグルも別に悪人ではありませんが、そこに挑戦する人は出てきてほしいと思います。マーズフラッグはグーグルに替わる検索エンジンではなく、その一歩先のオウンドメディアを直接支援するところに取り組んでいます。

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