マスク着用のまま「夏を迎える」のがヤバい理由

今年は猛暑か「熱中症警戒アラート」運用開始へ

暑さが本格化する時期において、例年と異なり注意しなければいけないのが「マスク熱中症」です。新型コロナウイルス感染症対策のためにマスクを着用していることが、熱中症の原因になるおそれがあります。

東京都(一部地域を除く)では、今年5月1日〜13日の熱中症の搬送者数が54人(速報値)で昨年の同時期と比較して10人増加しました。これは、マスクの着用が一因となっている可能性があります。絶対数で見ると少ないかもしれませんが比率でいえば2割近い増加となる計算です。

マスクを着けていると、主に2つの理由で熱中症の危険性が高まります。

1つは、熱がこもりやすく、体温が上がりやすくなることです。

もう1つは、口元の湿度が高まることにより喉の渇きを感じにくくなり、水分補給を忘れてしまって自覚がないまま脱水症状が進んでしまうことです。

他にも、マスクの着用によって心拍数や呼吸数が上昇して体に負担がかかることが挙げられます。私もマスクを着けて歩いているといつもより疲れやすかったり、話していて息苦しさを感じたり、体への負担を感じたことがありました。

環境省と厚生労働省は、屋外で人と2メートル以上の距離を確保できる場合は、適宜マスクを外すように呼びかけています。

「新しい生活様式」として、マスクとの付き合い方を模索しつつ、マスクを着用しているときは例年以上にこまめな水分補給を心がけましょう。

2週間でできる「暑熱順化」で熱中症予防を

水分補給に加えて熱中症予防策として大切なことが、環境省が推奨する「暑熱順化(しょねつじゅんか)」です。

暑熱順化とは体が暑さに慣れることで、汗をかきやすくなったり血流量が増えやすくなったりすることです。暑熱順化していれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にかかりにくくなります。

環境省によると、「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動(ウォーキングなど)を継続することで、暑熱順化を獲得できるそうです。実験的には、暑熱順化は運動開始数日後から起こり、2週間くらいで完成するといわれています。また、週に2、3日はお風呂で汗をかく練習をすることも有効です。

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