東大生が「難しい本もスラスラ読めちゃう」ワケ

3つの「読むべきポイント」で誰にでもできる

まずみなさんに知っておいていただきたいのは、「文章を読めているかどうかは、その文章を短く言いまとめられるかどうかでわかる」ということです。

「短くまとめられない=読めていない」

僕は、高校生によく勉強を教えているのですが、国語でも英語でも、その生徒が長文を読めたかどうかは、たった1つ、とある質問をしてみればわかります。

その質問とは、「この文章、要するにどういうことが書いてあった?」です。

この質問に対して、一言で「ああ、こういうことが書いてありましたよ」と短くスパッと答えられる生徒は、その文章が「読めて」います。実際、その文章についての問題には概ね正答します。

逆に「ええと、これと、これと、こういうことが書いてあって……」と、一言では答えられずに説明が長くなってしまう生徒は、そのテストの点数も低くなってしまいます。

僕も昔は、読んだ本のことを説明すると、いつもこう責められていました(涙)(出所:『マンガでわかる東大読書』)

僕らはなんとなく、「多くのことを覚えていたほうがいい」と考えてしまいがちです。だから「要するに」と問われても、たくさんの内容を説明している生徒のほうが文章を理解しているんじゃないかと思ってしまいます。

でも実は、逆なんです。長い説明ではなく、短く言いまとめる能力が重要なのです。

長い説明であれば、なんでもその説明に入れ込むことができます。著者にとって取るに足らないただの例も、そこまで重要だと思っていない内容も、全部ひっくるめて入れ込むことができてしまいます。どれだけポイントがずれていてもよくなってしまうのです。

逆に、短く言いまとめるためには、例や枝葉の部分はすべて切り落とさなければなりません。作者が「本当に言いたいこと」を、きちんと見極める能力が求められるのです。

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