分析した期間において、収集されたコンテンツは42万9441件に及んだ。比較のために、今年その行動が世界的に注目を集めた「トランプ」(アメリカ大統領)を題名に含むコンテンツの数を調べると、同期間に2万3932件、およそ20分の1にすぎない。
「熱愛」「不倫」「結婚」の比ではない関心度合い
さらに、日本国内において通常は強い人気を持つ芸能やエンタメ分野でよく目にする「熱愛」「不倫」「結婚」のどれかを題名に含むものは、10万3767件だった。新型コロナウイルス関連では、その4倍近い数のコンテンツが作成された、と考えると規模感がつかめてくるかもしれない。
なおこのデータは1社のサービスをもとにしているため、ネット上のコンテンツやエンゲージメントのすべてを網羅しているわけではない。いわば「サンプル調査」のようなもので、絶対値は大幅に過小評価されていると考えていいだろう。ただし、同サービス内で収集されたデータ同士を比較することにより、経時的な傾向の変化や、量の規模感を俯瞰することには役立つと考えられる。
下のグラフに、期間内のコンテンツ作成数とエンゲージメント量の変化をまとめた。青の棒グラフ(左軸目盛)は、その日に生み出されたコンテンツの数を示す。そしてオレンジの折れ線グラフ(右軸目盛)で示されているのがエンゲージメント量だ。
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グラフからは、2月以降にコンテンツの作成数が急増し、4月上旬にピークを迎えた後、漸減している様子が見えてくる。余談ではあるが、グラフの形が、国内の新規の陽性確認者数の経過と似ていると見えなくもない。週末に少なくなる日が多い(土日はコンテンツの作成数が少ない)ことも含め、興味深い傾向といえるかもしれない。