コロナ禍で「iPad」がついに最強ツールになった 会議から娯楽まであらゆるシーンで使える
動画についてはさすがにテレビ画面で見るほうがいい。でも、妻がテレビで恋愛ドラマを見ている最中にiPadでHBOが配信中の番組を見るのは悪くない。
最近は1日に数時間、料理から日曜大工までさまざまなユーチューブの動画を見て過ごしている。おかげでピザ生地をうまく扱えるようになったし、オートバイのパーツの取り付け方も覚えたしトイレにビデを設置することもできるようになった。その間も、iPadは動画再生の友としてそばにいてくれた。
タブレット界で頭1つ抜きん出た存在
ではなぜiPadであってほかのタブレットではだめなのか? アマゾンのFire HD 8(50ドル)のようなもっと安いタブレットでも、同じようなタスクの多くはできてしまうのに。
だがほかのタブレットはおしなべてもっと処理速度が遅いし、画面の質も劣る。結局のところiPadは、今市場に出ているタブレットの中でベストの存在なのだ。
ただし言っておかなければならないことが2つだけある。いずれもiPadの導入費用がかさむ要因になる。まず、外付けキーボードを買うと費用が100ドル程度増えてしまうこと。もう1つは、容量の大きいものを──32ギガバイトのものより128ギガバイトのものを買った方がいいということだ。たった100ドル余計に払うだけ(日本での価格は4万4800円)で、たくさんのアプリやゲームを入れられる。
全部合わせるとしめて529ドルになる(日本では約6万円)。
そこで及び腰にならないで欲しい。それでもiPhoneのたいていのモデルよりは安いし、レノボやデル、HPの500ドル程度のノートパソコンよりもお買い得だ。
テクノロジー関連ブログ「アンドロイド・ポリス」の編集を手がけるリニー・ヘイガーは、クリスマスに恋人にiPadを贈った。恋人の使用頻度はロックダウンになって以降、家族とのビデオ通話などでさらに上がっているという。アンドロイド・ポリスでは通常、アンドロイド関連製品の記事以外は掲載しないが、ヘイガーはその慣行を破り、パンデミック下でiPadを買うべき理由について記事を書いた。あまりに使い勝手がよくて価格も手ごろだったためだ。
「さまざまなちょっとしたことで、使い勝手が非常によくなっている」と彼は言う。「それはこのご時世ではとても貴重だ」。
(執筆:Brian X. Chen記者、翻訳:村井裕美)
(c) 2020 New York Times News Service
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