【産業天気図・鉄道・バス】新幹線など客足低迷、流通・ホテル事業も苦戦。10年度前半に回復あっても「曇り」止まり

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 大手私鉄も上場13社全てが10年3月期は営業減益の予想。京王電鉄<9008>、近畿日本鉄道<9041>を除く11社は、営業利益の見通しを9月時点より引き下げた。中長距離の比重が重いJR3社に比べれば、鉄道の客数減少率は小さいとはいえ、後退局面は回避できなかった。前期比で客数増が見込めるのは、大井町線延伸効果が出る東京急行電鉄<9005>、阪神なんば線開通が寄与する阪急阪神ホールディングス<9042>だけだ。

客数の動きには雇用調整の影響が色濃く出る。定期より定期外の減少幅が大きく、定期では通学より通勤の落ち込みが顕著。また流通・ホテル事業も不況の逆風を受ける。これらの事業で、各社は人件費などコストを削減、事業立て直しを急いでいる。11年3月期にはある程度削減効果が出るものの、個人消費の停滞長期化で業績回復のテンポは緩慢だろう。
(安西 達也)

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