家飲みをちょっと格上げする「ビール」の選び方 「とりあえずビール」はすべて同じ種類!?

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ビールの種類をビール用語では「スタイル」と呼ぶのですが、「とりあえずビール」で飲んでいるスタイルは「ピルスナー」です。

(画像:『エンジョイ! クラフトビール』より)

きれいな黄金色をしたピルスナーはもともと1842年にチェコで生まれたスタイル。

そして世界で1番飲まれているのがピルスナーで、皆さんご存じ「キレのある」すっきりとした味わいが特徴です。

チェコで生まれたピルスナーがドイツに渡り、少し苦味があるスタイルとして生まれたのが「ジャーマン・ピルスナー」。

日本のいわゆる「とりあえずビール」がお手本としているスタイルはこちらのドイツ流ピルスナーです。

ドイツの「ビール純粋令」とは?

ドイツは、日本でも開催されるようになってきたビールの祭典、オクトーバーフェストの発祥国。ビール大国のイメージが強いドイツには、「悪いビールをつくってはいけない」という法律があります。1516年、バイエルン公ヴィルヘルム4世によって制定されたビールをつくる際に使える原料は水・モルト(麦芽)・ホップのみという「ビール純粋令」です。

現在では原料に酵母も追加されていますが、なんとこの法律500年以上経った今でも有効なので、ドイツのビールは副原料にフルーツやコーヒーを入れたり、モルトの代わりにお米を使ったりなどはされていません。

いつも飲んでいるビールのスタイルが「ピルスナー」だとわかったら、ほかの150のスタイルにはどんなものがあるのか、気になりますよね。例えば、ピルスナーとは全然スタイルが違うものが黒いビール「スタウト」。ギネス(GUINNESS)ビールなんかが有名なブランドです。こちらはなぜ黒いのかというと、ビールの原料のひとつであるモルトを煎って焦がしているためです。

ドイツでは原材料以外に副原料を加えることは禁止されていますが、ほかの国ではスタウトにコーヒー豆を入れてコーヒースタウトにしてみたり、メイプルシロップやシナモンの風味をつけてみたり、はたまた出来上がったスタウトをシェリー酒の樽に詰め替えて味付けしたりと、スタウトの中でもたくさんのバリエーションが存在します。

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