20代社員が絶対知っておくべき「借金72の法則」 お金と仲良くなるには「複利」の知識が必要だ
新入社員の方は入社して1カ月以上が経ち、今年は新型コロナウイルスの影響で新人・若手社員研修やOJTも従来とは違った状況になっている人も多いと思います。
関心があることや得意なことはどんな状況でも身に付いていくと思うのですが、関心がないこと、苦手なことはなかなか身に付きません。それは、暮らしていくうえで必要な「金融リテラシー」についても同じで、日本人は「横並び意識」が強く、「複利」が苦手という傾向があるようです。
20代は「借り入れ」に関するリテラシーが低い
リテラシー(Literacy)とは読み解く能力のことで、「金融リテラシー」とは金融に関する知識や情報を正しく理解し、主体的に判断することができる能力を指します。日銀に事務局を置く金融広報中央委員会が毎年「金融リテラシー調査」をというものを行っています。
全国の18歳から79歳まで2万5000人を対象にテストとアンケートを実施するこの調査では、例年、年齢が若いほど金融リテラシーは低く、60代までは年齢とともに高くなっていく、という傾向が出ています。それは、いろいろなライフイベントの経験が、とりもなおさずお金に関わる判断や体験にもなり、実践的に金融リテラシーが磨かれるからだと思われます。そうであれば、20代の「若年社会人」というグループが、金融リテラシーが低いことを気にかける必要はなさそうですが、心配な点がありました。
「若年社会人」で目立って正答率の低かった設問が、「借り入れ」「ローン」に関するものだったのです。さらに「消費者ローン」を借りている人の割合が、全世代平均の2倍もあり、回答者の1割近くもいたことには驚きました。
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