「自己肯定感が低い人」に足りない6つの感情 周りの意見を素直に聞く「いい人」ほど危険

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依存の反対は自立ですが、自立と自己肯定感は相互関係にあります。自立とは、「責任感」「決定力」「行動力」を兼ね備えていなければなりません。ここでいう責任感とは、何かを与えられて果たすことではありません。自らの意思で選択する自由意志です。周りの顔色を見て物事を選択する姿勢は、責任の放棄だという心理学者もいます。

選択したことを決定して行動する。この3つが合わさって自立です。自己肯定感が高まれば依存から脱却し、自立した本当の自分で、本当の自由を感じながらそれを謳歌できるのです。

相互に作用する6つの感

6つの感はそれぞれが密接につながり、連鎖的に影響を与え合います。例えば、信頼していた友人に裏切られたり、熱心に取り組んでいた仕事のプロジェクトから外されると、自尊感情が傷つけられます。すると、自分の価値を低く見積もるようになり、その影響はほかの「5つの感」を揺さぶります。

冒頭のAさんの場合、自己決定感の低下により、人の意見に頼って依存的になることで、「自分の力で成し遂げた」という自己効力感まで得にくくなり、結果、自分に自信が持てず、自己信頼感まで低下してしまっています。

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これだけ多くの感が下がってしまうと、元に戻すのが大変だと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。6つの感は、自己肯定感のマイナス面でばかり影響し合うわけではなく、お互いを支え合うプラスの影響力も発揮するからです。

自尊感情が傷ついたとしても、友人の励ましによって「自分はこのままでもいいんだ!」と思える自己受容感が満たされ、心許せる親友がいる自分は「社会とつながっている!」と自己有用感が回復し、自己肯定感も高まります。つまり、6つの感のうちの1つの「感」をいいコンディションに保つことができれば、そのいい影響はほかの感にも波及するのです。

それを実行するためには、まず自分の自己肯定感の低下がどの感によって引き起こされたのかを意識することが重要です。自己肯定感は何歳からでも高まりますし、誰でも強くすることができます。

先ほど説明した6つの感を参考に、どの感が揺らいでいるのかを自己認知し、それがなぜ起きたのかを把握することで、感情の変化に対処できるようになります。そうすることで、どのようなことに時間とエネルギーを注げばいいのかが見えてくるでしょう。

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