「自己肯定感が低い人」に足りない6つの感情 周りの意見を素直に聞く「いい人」ほど危険
1. 自尊感情
「自分には価値があると思える価値観」で、「根」にあたります。根っこが深くなければ、木は簡単に倒れてしまいます。
2. 自己受容感
「ありのままの自分を認める感覚」で、「幹」にあたります。しっかりしていなければ、木はまっすぐに伸びません。
3. 自己効力感
「自分にはできると思える感覚」で、「枝」にあたります。しなやかに伸びなければ、すぐにポキッと折れてしまいます。
4. 自己信頼感
「自分を信じられる感覚」で、「葉」にあたります。信頼という養分がなければ、生い茂ることはできません。
5. 自己決定感
「自分で決定できるという感覚」で、「花」にあたります。主体的に自分で決めることで、花は開きます。
6. 自己有用感
「自分は何かの役に立っているという感覚」で、「実」にあたります。誰かの役に立てること。それ自体が甘いご褒美です。
自己肯定感の木は6つの感で大きく育ち、開花し、実を結びます。逆に言えば、どれか1つでも大きく揺さぶられると、その影響で自己肯定感は下がってしまいます。それが自己肯定感が簡単に上下する要因です。
「いい人」には依存的・他責的になる危険性が
冒頭のAさんの場合、自己決定感が低下していることがわかります。自分で主体的に物事を決めることができないため、自然と周囲への依存度が増します。結果、上司や先輩、取引先の意向を優先するようになったり、パートナーや親の顔色をうかがうようになるのです。
周りからしたらなんでも言うことを聞いてくれる「いい人」でしょうが、Aさんにとっては危険な状態です。人に決めてもらったことを実行するため、失敗しても上司や先輩のせいにしたり、パートナーや家族のせいにするという、他責的な傾向が強まってしまうからです。そして依存的、他責的な態度が定着してしまうと、何かを決断しなければならない局面に向き合ったときに、足踏みを続けることになるのです。
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