「パン消費量日本一」京都人の意外すぎる食事情

「進々堂」「SIZUYA」など名物店の魅力も紹介

京都府民がパンをこよなく愛する理由とは?(kouta / PIXTA)
京都造形芸術大学から教授の誘いが来たことがきっかけで、中心部である中京区に暮らすことになった元「小説新潮」編集長の校條剛氏。4年間暮らしてわかった「京都に暮らす人がパンをこよなく愛する理由」とは? 新書『にわか<京都人>宣言』から一部抜粋・再構成してお届けする。

こういう統計がある。総務省がパンの消費量を調べた「家計調査」の少し前の数字であるが、それによると京都人のパンの消費量は日本一だそうである。2位はお隣の兵庫、東京はなんと17位と意外にも中位にとどまっている(※最新の統計では、1位が大津市、2位が堺市、3位が京都市に)。

ただ、この統計は単身者を含めていないとのことだから、単身者が多く、しかもコンビニのパンで食事を済ませるのは単身者であることを考えると、この統計も当てにはならないかもしれない。

「パン」は京都人にとって必要不可欠

しかし、京都の家庭でパン食率が高いことは疑いようがない。さらにパンを売っている店舗数(人口10万人あたり)でも、京都は上位に入るそうで、やはりパンへの依存度が高いことがわかる。和食文化の中心地である京都では、意外やパンの消費が図抜けて多いのだ。

京都には有名なパンのチェーン店が2つある。「進々堂」と「SIZUYA」である。さらに、中心部のみならず周辺の町のいたるところにパン店がある。伝統的な昔懐かしいパン屋もあるが、多くは個性を打ち出したアルファベット表記の現代風パン店だ。

町中の古い歴史を持つパン屋で有名なのは、「まるき製パン」である。コッペパンにハムとかカツとかを挟んだだけのパンが、バカウマなのだという。

しかし、「まるき製パン」のような昔風のパン屋はほとんど姿を消して、多く見かけるのは、パリのパン屋を思い起こさせるブーランジュリー・ナントカといった店名が、アルファベットで書いてあるパン店である。毎日のように利用する人はともかく、通りかかるだけの私のような者は、店名を覚えることがない。

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