金正恩委員長「重体説」に振り回される周辺国 韓国政府は「事実無根」として重体説を否定
韓国国会外交統一委員会のユン・サンヒョン委員長は「重体説に関する報道が今後も出てくれば、北朝鮮から何らかの反応が出てくるべきだ。反応がないということ自体、特異な動向だ」という。ユン委員長は「統一省は北朝鮮内部の特異な動向を発見できないと言ったが、2012年に政権を掌握して以来初めて、祖父と父が眠る場所(錦繍山太陽宮殿)を訪れなかったことは特異なことではないのか」と述べた。
読売新聞は、金委員長の高血圧と心臓病などが悪化し、フランスの医療関係者が4月1日に訪朝したとの情報があると報道した。3月末に、有事には金委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)・労働党第1副部長が金委員長の権限を代行する準備を始めたと指摘している。
金委員長とともにスイスで留学生活を送ったキム・ヨジョン氏は最近、労働党政治局候補委員という地位に上がった。このことは、権力層内部での地位が格上げされたことを意味すると指摘している。
トランプ大統領は「健康を望む」
アメリカのメディアの見方は食い違っている。NBCは数人の当局者の証言を引用し、「金委員長が最近、心血管手術を受けたため、数日間は大衆の目から離れたことをアメリカの情報機関の報告書が示唆した」と報道した。
一方、CNNは「アメリカ軍の評価は、現時点で得られている証拠が、金委員長は通常の生活をできなくなったことを示唆しない」と明らかにした。
トランプ大統領は21日、ホワイトハウスで開かれた会議で「(健康異常説について)われわれは知らない。彼が健康であることを望む」と述べた。CNNの報道内容についてトランプ大統領は「彼について何も確認していない」と述べ、CNNが報道した内容についてそれほど信頼していないと付け加えた。(「ソウル新聞」2020年4月23日)
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