コロナで露呈「肩書きが泣くバカ」5つの典型例 大臣、議員、所長、教授…権力を得た者の緩み

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4月10日、さいたま市保健所の西田道弘所長が記者たちに、新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査について、「病床が埋まるのを防ぐために、検査対象の条件を厳しめにしていた」という旨のコメント。さいたま市の検査数が他より極端に少ないことを受けた言葉だったが、疑問の声があがったほか、清水勇人市長が否定し、謝罪に追い込まれる事態を招いた。
4月6日夜、武田良太防災担当相は、東京都内で同僚議員と3人で飲酒を伴う会食をしていたことが発覚。10日の記者会見では会食の事実を認めつつ、「病院船の在り方について話し合っていた。食事はどこかでしなければならない」「お酒はほとんどやっていない」などと釈明した。翌日の緊急事態宣言発令がすでに報じられている中での会食に批判の声が集まっている。
3月13日、朝日新聞社の小滝ちひろ編集委員がツイッターに、「あっという間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない」とコメント。さらに説明や謝罪をせずにアカウントごと削除したことが大きな批判につながった。翌日、同社広報部が謝罪したほか、小滝氏の「ソーシャルメディア記者」という肩書きを取り消した。

上記は、「他人の痛みがわからない」タイプのバカ。どんなときも「僕」「俺」「私」をベースに考える思考回路で、自分の痛みに敏感なのに他人の痛みには鈍感なところがあります。気をつけたいのは、このタイプの人が管理職などの責任ある立場に就くと、実力以上にプライドが高くなり、失言につながりやすいこと。とりわけ保健所などの最前線や、大臣などの最高峰でトップを務める人は、このような失敗につながりやすいものです。

「間違った正義感」と「命よりお金」

4月14日、熊本県の田嶋徹副知事が友人から受信した誤情報を県の幹部職員など10人に送ったことを発表。その内容は、日本赤十字社医療センターの医師をかたった人物からの「私の病院のコロナ病床は満床になった」「現場はすでに医療崩壊のシナリオも想定され始めている」「ほとんどの患者が食事中に感染している」などのあやしい情報ばかりであるにもかかわらず、「一人でも多くの人にこれを拡散してほしい」と書いて送ったという。
4月10日、奥羽大学歯学部の教授が新型コロナウイルス感染予防のために、「福島県外に出れば退学処分になる」というメールを89人の学生に送ったことがわかった。大学側は「大学の方針ではない」「教授は『学生に感染者を出さぬようにという強い気持ちから、行き過ぎた表現をしてしまった』と反省している」として否定・謝罪。
4月12日、テレビ朝日は「報道ステーション」のメインキャスターを務める富川悠太アナが新型コロナウイルスに感染したことを発表。3日、4日に体温が38度まで上がったが、平熱に戻ったため6~9日は番組出演し、10日、11日に検査を受けて陽性と判定されたという。視聴者にさんざん注意を呼びかけておきながら発熱後に出勤したことが批判され、富川アナは「発熱を軽視してしまった」と反省している。

上記は、「間違った正義感」タイプのバカ。

「自分がやらなければ」という思い込みが強く、同時に周囲を信頼していないのがやっかいなところ。悪意こそないものの、結果的に過信から迷惑をかけてしまい、同僚や取引先の仕事を増やしてしまいます。「プライドが高いから気負いすぎてしまい、それを成立させるために他人を過小評価してしまう」とも言えるでしょう。

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