米モルガンS「新型コロナの影響は継続」と予想

第1四半期は32%の減益、トレーディング好調

米モルガン・スタンレーが16日発表した第1・四半期決算は32%の減益となった。写真は2013年、ニューヨークで撮影(2019年 ロイター/Shannon Stapleton)

[16日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレー<MS.N>が16日発表した第1・四半期決算は32%の減益となった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の影響で、M&A(企業の合併・買収)関連業務や主力のウェルスマネジメント事業が低調となった。

また、新型コロナ感染拡大による業績への影響は今後数カ月続く見通しとした。

第1・四半期・普通株主帰属利益は15億9000万ドル(1株当たり1.01ドル)と、前年同期の23億4000万ドル(同1.39ドル)から減少した。リフィ二ティブのまとめたアナリストの1株利益予想は1.14ドルだった。

金融市場の混乱を背景にウェルスマネジメント事業の収入は8%減の40億4000万ドル。税引前利益率は26.1%と、同社の目標である28─30%を下回った。

M&A動向が低迷する中、助言関連業務の収入は11%の落ち込みとなった。

半面、市場のボラティリティーを追い風にトレーディング収入は30%急増。債券トレーディング収入は29%増、株式トレーディング収入は20%増だった。すでに決算を発表している競合のJPモルガン・チェース<JPM.N>やゴールドマン・サックス<GS.N>のトレーディング収入も好調な結果となっている。

投資管理部門は14%の減収。投資ポートフォリオの価値目減りや金利低下などが背景。

ゴーマン最高経営責任者(CEO)は「新型コロナ感染拡大を受け、市場のボラティリティー、不透明性、不安は過去2カ月にかけ、金融危機時以上に高まった」と述べた。さらに「今後どのような展開になるかの見極めは時期尚早だが、現状を踏まえると、モルガンSは第1・四半期を堅調に乗り切ったと言える」と述べた。ゴーマン氏自身も同ウイルスに感染し、回復したばかり。

モルガンSの決算をもって、米大手行の第1・四半期決算は出そろった。新型コロナ感染拡大を背景とした大幅減益や貸倒引当金の大幅積み増しが顕著となった。

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