コロナ死亡者数「見逃しが多い」という深刻事情 アメリカでは相当数がカウントされていない

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アメリカにはコロナウイルス関連の死亡を報告するための統一されたシステムがなく、検査が引き続き不足しているため、一部の州や郡では、間に合わせで対応したり、不明瞭のままであったり、時には死者数の計測をし直したりしている。

ジョンズ・ホプキンス大学保健安全センターの上級研究員で、世界的な健康上の脅威を研究し、コロナウイルスのパンデミックを綿密に追っているジェニファー・ヌッツォは、「集計に含まれていない死者が絶対に存在していると私たちは考えている」と述べている。

どれくらい見逃しているのかも不明

4月上旬、アメリカ疾病対策センター(CDC)は、コロナウイルスの死亡を証明する方法に関する新しいガイダンスを発表し、均一性の必要性を強調したうえで、医療従事者や、その他の死者が一貫して追跡されていないという意識を強化した。

そのガイダンスは、患者が陽性と判定された場合、または検査が行われなかった際は、「状況が妥当な確実性の範囲内で説得力がある場合」、死亡を報告するよう当局に指示するものである。

公衆衛生の専門家は、感染症の発生において通常の状況下では、死亡に関するできるだけ正確なデータを収集するのに、数カ月または数年を要すると述べている。今回の規模における流行時の報告体制は特に厳しいという現実がある。また、専門家はウイルス関連の死亡者数に見逃しが発生していると述べているが、実際にどのくらいの規模の問題であるかは明確ではない。

しかし、市長や知事が新型コロナウイルスに関連する感染者数と死者数の最新状況を報告する記者会見を毎日行っているため、アメリカ国民は感染者の場所および死者数に細心の注意を払っている。これが、彼らにとってコミュニティを脅かす謎の多い病気を理解するうえで手に入る、数少ない指標だからである。

公衆衛生の専門家は、感染と病気の発生を理解するうえで、死亡者数の正確な把握は不可欠であると述べている。致命的な病気になればなるほど、関係当局は積極的に通常の生活を中断させる動きを強めるからだ。

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