「寝たのに調子がよくない」人に教えたい睡眠法 今がチャンス「睡眠負債」返済する3つの方法

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これから紹介する3つの方法を試していけば、心身の「調子がいい」を確実に感じられるようになるはずです。睡眠の専門家として、1人の体験者として約束しますから、できることからしっかりとやっていきましょう。

①平日はいつもより30分早く寝る

最も無理がなく、かつ自分に合った睡眠時間に近づける方法です。いつも24時に寝床についていた人なら、それを23時30分にします。見たいテレビがあっても断行してください。

これを1週間実践してみると、睡眠負債がたまっている人はとくに何も感じませんが、さほど負債がたまっていない人は、少し調子が上向くはずです。とにかく1週間、30分早く寝た自分を褒めながら、次の週はさらに30分早く寝るようにします。

こうして30分ずつの短縮を淡々と進め、平日でも毎日7~9時間の睡眠を確保できるように持っていきます。そして、今後はそれを守ります。

なぜ30分ずつ早めるのがいいのか

7~9時間睡眠のどれが今の自分に合っているかは、試してみて最も心身の快調を感じられるところをつかむしかありません。難しければ、まずは8時間を目標にするといいでしょう。

ちなみに、なぜ30分ずつ早めていくかというと、それが誰でもいちばん無理なく眠りにつきやすいからです。いつものリズムをいきなり変えようとすれば、かえって寝つくことが難しくなって逆効果です。

ご参考までにお伝えすると、いつも寝床につく2~4時間前を「睡眠禁止帯」と呼びます。これは1日の中でも脳波的にいちばん眠りに入りにくくなる時間帯です。ただし睡眠負債をため込んでいる場合は別です。

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