「寝たのに調子がよくない」人に教えたい睡眠法 今がチャンス「睡眠負債」返済する3つの方法

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これらの方法について、①〜③まで、すべて同時にスタートさせるのが難しい場合は、できることから始めましょう。また、どうしても実行できない日もあるでしょう。

「今日も先週より30分早く寝よう」と思っていたのが、突発的な事案によって「2時間も遅くなってしまった」ということもあるかもしれません。でもそこで絶望して投げ出してしまったら、せっかくの努力が水の泡。そういうときは、先週より30分早く寝る日をもう1〜2日増やして、帳尻を合わせます。とにかく淡々と続けていきましょう。

目的は「睡眠負債を返済」すること

私たち日本人は私も含めて生真面目な人が多いので、1日や2日ルールを守れなかっただけで「やっぱりできなかった」「こんなの初めからできるはずがないんだ」などと、挫折してしまうことも多いと思うんです。でも、よく考えてみてください。目的はルールを厳守することではなく、睡眠負債を返済することにあります。

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だから、ルールを守れなかった日に「ゲームオーバー」してしまうのではなく、自分をなだめて、おだてて、なんとか続けること。言ってみれば、「生きること」と同じです。

それに邪魔が入ったり、気分が乗らなかったりするときがあってもブレずに目標を達成できるのは、能力の高い大人の証しだと思います。あなたがプレーすべきは「今週は8時間眠る」といったルールを厳守するゲームではなく、「睡眠負債を返済する」というゲームのほうです。

睡眠負債は、あなたがあなた自身に課したものです。踏み倒して逃げ切ることはできません。免疫力を高めるためにも、本来自分がもっている力を最大限発揮するためにも、もちろん体調のいい自分で気分よく毎日を過ごすためにも……睡眠負債を返済するメリットはたくさんありすぎて書ききれませんが、とにかく一刻も早く返済してしまいましょう。

西川 ユカコ 昭和西川副社長、睡眠サービスコンソーシアム理事

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にしかわ ゆかこ / Yukako Nishikawa

睡眠サービスコンソーシアム理事、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、セロトニントレーナー。学習院大学卒業後、「ヴァンテーヌ」「25ans」「婦人画報」の編集者としてハースト婦人画報社に10年間勤務。現在は家業である昭和西川の代表取締役副社長を務め、また睡眠研究家として「ミス日本」ファイナリスト勉強会や「NHK文化センター」青山教室などで睡眠講義を行う。科学的データを参考にしながら、日中にパフォーマンスUPするための快眠法を日々研究中で、2020年4月にその全メソッドを公開する著書『最強の睡眠』を上梓。同年3月より、「睡眠サービスコンソーシアム」の理事も務める。

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