コロナ暴落後、いずれ更なる暴落がやって来る 衰退する米国が直面する「避けられない真実」

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そして、こういうとき、アメリカの金融市場で必ず登場するのが、金融大手JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEO(最高経営責任者)である。

同氏は、リーマンショックの後始末でも、ウォールストリートの中心的な存在として救済策に多大な影響力を発揮した。また、2016年の株の暴落時も、同2月に相場が底入れしたきっかけは、自らの資金で同社株を購入したというアナウンスだった。そして今回、同氏はレターの中で「2020年は非常に厳しい年になる」としながらも、「アメリカはこの困難を克服し、より強い国となって復活する」としている。

個人的には、同氏の「アメリカはより強い国として復活する」の宣言には疑問符が付く。さきの戦争で母国日本をコテンパンにやっつけたアメリカの歴史を振り返ることは、ライフワークでもあるのだが、どんな時代も貧富の差は常にあったにせよ、今ほどアメリカがひ弱に感じられたことはない。

ラリー・クドロー国家経済会議委員長は「戦時国債」の発行を口にしたが、第1次・第2次世界大戦での戦時国債は、国民が国家のために自分の貯金を崩してまで債券を購入した。だが今のアメリカの国民にそんな貯金はなく、老後の資金はほとんどがバブル化した金融市場に投下され、それが下がるとパニックになって政府に救済を求めている。

20世紀のスペイン風邪のような「秋の第2波」が怖い

いずれにしても、大抵の場合、焦りからの投資は失敗する。もし20世紀のスペイン風邪を参考にするなら、今は最初のピークが過ぎたところだ。スペイン風邪は1918年の6~7月に最初のピークが来たあと、いったん沈静化して、最大の被害をだした第2波は同10月から11月にかけて襲ってきた。ひと足先に経済を再開した中国では、再開した映画館を再びシャットダウンしたりしているが、もっとも怖いのは、世界を1周して変異したウイルスが再び襲ってくる第2波だろう。

そんな中、なんでもありのFEDが膨大な資金を投入したクレジット市場はすでに落ち着いている。再びジャブジャブの資金を得たプレーヤーは、次のばくちのチャンスを狙っている。まさにこのありさまは、いまアメリカの放送局HBOで放映中のドラマ「ウエストワールド」と同じだ。

ウエストワールドといえば、オールドファンは、1973年に封切りとなった同名の映画でのユル・ブリンナーの怪演を思い出すだろう。HBOの新シリーズでは、主役が、不具合を起こした個の機械人間から、人間を超える頭脳をもったAI(人工知能)に代わっている。

そこではホストコンピュータの支配権で、人間と、人間に逆らい始めたAIがしのぎを削るストーリーになっている。リーマンショック前、レバレッジを最大にした金融も、今回その後のQEの結果行き過ぎた投資へ走った金融も、結局は「撃たれても自分達は死なない西部劇」を楽しんだようなものだ。

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