コロナ禍で「結婚」「離婚」求める人たちの事情

未曾有の事態は生き方を見直すきっかけに

2011年、東日本大震災の時は結婚が増えたと同時に離婚も増えた感触がありました。まだ籍が入っている状態で「再婚したい」と相談に来る人も何人かいたほどです。

テレビで津波被害の様子をずっと見ていると、「今、横にいる夫/妻とこの先も一緒に生きてきていいのだろうか」と見直したり、「自分が犠牲になって夫/妻を助けた」というニュースを聞いて「この人にそんな価値があるのか」「この人は助けてくれるのか」と考えてしまったようです。

もちろん、弊社は結婚相談所ですから離婚されていない方の入会はお受けできません。また、当時は、女性は離婚後、6カ月経たないと結婚できませんでしたから(2016年に法改正して100日間に短縮、離婚時に妊娠していなければ翌日にも結婚できる)、そのことを説明して相談はお断りしました。

当時はおおっぴらに「婚活をしよう」という人が少なかったことも特徴的でした。社会の雰囲気がそうさせたのでしょう。婚活で新しい相手を求めるのではなく、今交際している人、同棲している人とけじめとして結婚しようと考える人が多かったですね。

コロナ不況で「結婚に逃げたい」

今回の新型コロナウイルスに関しては、男女とも不安だと思いますが、もともと6:4で女性の相談者が多いということもあり、今相談に来るのは女性がほとんどです。

男性は「自分が養っていかなければならない」という意識がまだ強く、不安があってもがんばるしかないと思えるのですが、女性の中にはそのときの状況によって家庭に入ってもいいし、仕事を続けてもいいと考える人が少なからずいます。今の不安定な状況だと「結婚に逃げたい」「誰かに頼って安定したい」となるのでしょう。

こういう状況で結婚した夫婦はたいていうまくいきます。そもそも結婚がうまくいくかどうかにおいて、結婚するきっかけや理由は関係ないのです。大切なのは結婚した後の、互いが歩み寄ろうとする努力です。

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