高輪新駅開業、隣の品川駅工事はいつまで続く 線路移設はほぼ完了したが、リニアの工事も

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変化した現在の姿を見てゆきたい。計8面のホーム数は以前と変わらないが、車両基地も駅間の線路も移動したので、田町方のホーム端部は“曲がり具合”が変わった。まずは様子の変化が大きな東海道線部分から。東海道線上下列車の発車メロディーは鉄道唱歌で、最後にボーと汽笛が響く。鉄道創業の地、由緒ある路線らしい楽しい演出だ。

7・8番線は臨時ホームで基本は朝ピーク時のみ開ける(撮影:久保田 敦)

京浜南行と対になる6番線が上り本線。7・8番線は臨時ホーム。朝ラッシュピークの東京方面行きは6・7番線で交互発着を行い、遅延を防ぐ。降車した通勤客は品川下車のほか、山手線外回りの渋谷・新宿方面乗り換えが多く、最も混雑するシーンが展開する。

また、夕方のラッシュ時は上野東京ライン宇都宮・高崎線方面、京浜南行横浜方面の乗車がともに多く、5・6番線は混雑するホームの1つに挙げられる。一方、臨時ホームは8時前から9時11分到着の「湘南ライナー10号」まで時間限定で開く。以後は臨時列車があるとき以外、階段上に赤ロープを張っている。

朝は到着ばかりで発車がない常磐線

東海道線下りは12番線。ただし、平日夕方の下り湘南ライナーは対面の11番線を利用する。9・10番線と下りライナーまでの11番線は、上野東京ラインの開業によりスタートした常磐線の発着。うち9番線は特急用で、おおむね30分間隔の「ひたち」「ときわ」が20分少々在線し、車内整備を挟んで折り返しを繰り返す。だから、一般列車が入るのは特急が少ない朝だけである。

10・11番線発着を主とする一般列車の運行パターンも特徴的だ。日中の品川直通は土浦方面と結ぶ中距離電車で占められ、車両も交流区間に跨るためE531系だが、朝晩は取手や成田からの快速電車(E231系)が加わる。それらが朝8時台は5~8分間隔で到着する。ところが、逆の品川発はない。その時間にホームに立つと「常磐線取手方面は上野駅でお乗り換えです」との放送や表示が流れている。

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