再びバブルが来るのか見極める3つのポイント 相場が一時戻っても、大きな「2次災害」に注意

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ここから先はおなじみ競馬コーナーだ。

「無観客競馬」が始まって、この週末は4週目。家でグリーンチャンネルを見ながらの投票は、いささか味気ない思いもするけれども、筆者の場合は勝率が少しだけアップしている。何より番組中のパドック解説が秀逸で、現地にいて自分の目で判断するよりも確実なのである。プロの意見とは、まことにありがたいものだ。

個人的に気になっているのは、競馬場やウインズに人が集まらないから、競馬新聞の売り上げが激減しているのではないかということ。今週末も応援だと思って、近所のコンビニで贔屓の新聞を買って勝負することにしたい。

さて、22日は阪神大賞典(阪神競馬場11R、距離3000メートル)。春の天皇賞を目指すステイヤーが集結するレースである。

昨年の優勝馬シャケトラのことがしみじみと思い起こされる。同1月のAJCC杯(中山競馬場)で1年ぶりに出走して大復活を遂げ、阪神大賞典でも圧勝してみせたのだが、天皇賞春の直前、調教中に粉砕骨折を発症し、あの世に行ってしまった。競走馬の命はまことにはかないものだ。だからこそ、ファンも応援に力が入るのだが。

阪神大賞典は思い出いっぱいのメイショウテンゲン軸 

今年の出走馬の中で、筆者が応援してみたいのは4歳馬のメイショウテンゲン。昨年の菊花賞では振るわなかったが、その後はステイヤーズステークス(G2)で4着、ダイヤモンドステークス(G3)ではハナ差の2着と、着実に成長を遂げてきた。

ちょうど1年前の弥生賞では、メイショウテンゲンは8番人気で勝利している。あのときの雨の中山競馬場では、まだ元気だったぐっちーさんが隣にいて、一緒に大声で騒いでいたものだ。

いろいろな思いを乗せて馬は走り、ファンは応援する。競馬場のスタンドで、思い切り歓声をあげられる日が戻ってくることを祈りたい。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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