コロナのデマに「騙される」「騙されない」の差 詐欺事件まで横行「インフォデミック」の恐怖

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ここまで見てきて、新型コロナウイルス関連のデマのパターンは大体わかってきたのではないか。

「新型コロナウイルスを予防する/治療する/免疫力を高める」などのうわさは、デマの可能性が高い。実際に判明した場合は、省庁など公的機関から正式に発表があるはずであり、信頼できる情報源が示されていない限りデマの可能性を疑いたい。

上の画像をクリックすると、「コロナショック」が波及する経済・社会・政治の動きを多面的にリポートした記事の一覧にジャンプします

「感染者は公式発表と違い◯◯人いる」などの陰謀論系のうわさも怪しい。当初、「政府は感染者数を少なく見せるためにPCR検査をしない」などのうわさはネット上で多く見られたが、韓国では希望者すべて検査することで軽症者が病院に殺到し、医療崩壊につながったとも言われている。

もちろん、コロナウイルス除去のためにお金を支払う必要があるとか、市場で品不足となっている商品がもらえる、安く買えるなどのお金が絡む情報も現状ではデマの可能性が高い。

デマに惑わされないために

現状インターネット上では、上記のような特徴に当てはまるさまざまな臆測やデマが飛び交っている。気になる情報を見つけても、デマの場合は周囲に迷惑をかけてしまう。必ず情報源を確認して信頼性を確認し、もし確認できないときには拡散しないようにしたい。

NPO法人「ファクトチェック・イニシアティブ」がさまざまなうわさを検証した結果を掲載しているので、参考にするといいだろう。また、厚生労働省などの省庁や、東京都や居住する都道府県・市町村などの自治体が正しい情報を発信しているので、そのようなサイトを確認するようにしてほしい。

<コロナにまつわる情報を確認できるサイト>

・厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
・厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」
・経済産業省「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」
・東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト「都内の最新感染動向」
・ファクトチェック・イニシアティブ「新型コロナウイルス特設サイト」

高橋 暁子 成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト

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たかはし あきこ / Akiko Takahashi

書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。『あさイチ』 『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。公式サイトはこちら
 

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