学級委員の彼が不登校になった「まさかの理由」 中高一貫の進学校に通う子が感じた負担
――不登校の経緯から聞かせてください。
僕が不登校になったのは中学3年生の秋、修学旅行明けからでした。でも、修学旅行がつらかったのではありません。むしろ楽しかったんです。問題はその後でした。
僕が通っていた中学校は、県立の中高一貫校で、そこそこの進学校でした。毎週末、宿題が出され、週明けに提出するのが決まりでした。
そして、修学旅行はほぼ1週間かけて行なわれたので、帰宅後には旅行の前の週と合わせて2週分の宿題を、まとめて提出することになっていました。
しかし僕は大量の宿題が終わらず、旅行明けの月曜日は「体調が悪い」と親にウソをついて、学校を休みました。
もちろんその日のうちに宿題を終わらせ、火曜から登校するつもりでした。ですが結局、終えることができず、その日から学校へ行けなくなったんです。
終わらない宿題
火曜日に休んでもまだ宿題が終わらず、さらに水曜、木曜も休むようになってしまいました。
「宿題、できませんでした!」と正直に先生に言えばよかったんですが、そんな勇気はとてもありませんでした。
僕はそれまで、勉強はそこそこできるほうで成績もよく、学級委員でもありました。
そんな僕が宿題をやってないことがわかれば、クラスメイトや先生からどう思われるか怖かったのです。