「ワンオペの母」が他人と暮らすことを選んだ訳 夫と離れて"多拠点生活"する人の発想

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拠点の1つ、松濤ハウスの共用リビングルーム。奥にあるのはメンバー数名で描いた絵。現在、この拠点では約20名が多拠点暮らしの1つの拠点として利用し、約10名が定住している(写真:著者撮影) 

日本で育児をしていると、「人の世話になるのは申し訳ないことだ」「子どもが周りに迷惑をかけてはいけない」「多少無理しても1人でも頑張ってこそ母親」という先入観が強くなりがちです。

でも、本当はハードルをそこまで上げる必要はない。子育ては1人で抱え込まなくてもいい。つらいときは甘えていい。それは今回の取材で改めて感じたことでした。

とはいえ、シェアハウスはハードルが高いし、近所には友達も頼れる人もいないよ!という人も多いかと思います。

そういう人にオススメしたいのが、ベビーシッターの定期利用。気に入った同じ人を継続的に頼むことで、家族のような関係になりやすいからです。実際「シッターさんに育児の悩みを相談できるようになって精神的に楽になった」という話はよく聞きます。

育児をしてもらえる場所やサービスを探してみる

また、「ワーク&ライフ・インターン」という「大学生が共働き家庭で育児サポートをする」という仕組みも近年は人気があります。大学生にとっては、共働き家庭のリアルな様子やリアルな育児を経験することが、自分の将来設計を考えるうえでのヒントになるからです。そこに参加した大学生は、インターン終了後も、その家族と疑似家族のような付き合いになることもあるそうです。

いやいや、それはそれでハードルが高いよ!という人は、地域のイベントに参加するのもオススメ。いろんな世代の人が参加するイベントには「子どもが大好きだけど、もう自分の子どもは独立しちゃったし、ああ子どもの世話をしたい!」とウズウズしている年配の女性がいることがあるからです。

育児の手が足らない人もいれば、育児をしてみたい人もいる。

手が足らない人は、この可能性を探ってみることも1つの手だと思いました。

というわけで、今回学んだつかれない家族になるヒントは……

育児を他人に助けてもらうのは気が引ける……

・それが迷惑と思うか喜びと感じるかは人による
・育児をしたいと思っている人がいるサービスや場所を探してみよう
この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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