コロナ対策、鉄道会社「電車の消毒」の実態は?

国鉄時代は別の理由で消毒に力を入れていた

えちごトキめき鉄道の噴霧消毒作業。乗客に安心にしてもらえるよう、乗客から見える場所で作業を行っている(写真:えちごトキめき鉄道)

新型コロナウイルスが、ついに列車の減便にまで影響してきた。JR北海道は2020年4月11日から4月23日まで特急列車について計656本を運休する。これまでもJR各社から観光列車や臨時列車などの運行中止が発表されていたけれども、ついに定期運行の運休が始まった。

JR東海は3月19日から3月31日まで、東海道新幹線で予定していた臨時列車について、192本を中止する。例年この時期は春休みで旅行需要が旺盛で、JR東海は大量の座席を提供すべく東海道新幹線をN700Aに統一し、日中、1時間あたり最大12本の「のぞみ」、2本ずつの「ひかり」「こだま」を運行するダイヤ改正を実施した。しかし、その実力を発揮する時期はしばらく先になる。

「乗務員のマスク着用」で安心できるか

定期列車の運休、臨時列車の中止の主な理由は集団感染の回避ではない。新型コロナウイルス拡散防止のためイベントが中止となり、集客施設が営業休止に追い込まれている。旅行の目的地が営業を休止すれば、移動手段の利用者が減る。空っぽの列車を運行すれば赤字になる。だから運休してリスクを回避する。リモートワークが浸透して通勤客が減れば、通勤電車の運休も考えられる。

本気で集団感染を回避するなら乗客が密集する通勤電車の運行を止めるべきだ。いや、運休するより増発して、混雑緩和を図るべきか。どちらも難しい。私たちは感染リスクについて自衛しつつ、いかに平常の生活を取り戻せるか、という段階だ。そのために、少しでも安心できる情報が欲しい。鉄道各社の公式サイトをみると「新型コロナウイルス感染対策のため職員がマスクを着用しています」と理解を求める文言がある。

もう少し安心できる情報はないか。たとえば車内の消毒はどのように実施しているだろう。新幹線列車の折り返し時間の車両清掃は、正確さとスピードで話題になる。消毒についてはどうか。

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