三菱重工、「次の稼ぎ頭」づくりへ生みの苦しみ 頼みの綱「スペースジェット」は納入延期6回
移動に関するニーズは消えない
――スペースジェットは延期続きです。
特定のプロジェクトで経営がどうなるかというようなことは考えていない。スペースジェット一本足打法でやっていこうというつもりはない。
人の行動範囲が広がるという意味でのモビリティを考えていきたい。三菱重工には近距離での鉄道システムもあるし、航空分野ではエンジンなどの重要な部品も供給している。
人が動くということに対するニーズは消えない。われわれの持っている技術を組み合わせることで、いろいろなものがでてくる。例えば、空飛ぶタクシーなんて発想は面白いと思う。鉄道ダイヤのような、安全に関するシステムと組み合わせたら可能性としては面白いと思う。
――2019年末に南アフリカの火力発電所の損失をめぐり、日立製作所と和解しました。その結果、日立との合弁会社「三菱日立パワーシステムズ」を完全子会社化することになりました。
今までは(日立が出資していたので)三菱重工本体との連携でやりづらい部分があった。それがなくなるので、これまで日立本体と競合する部分での連携がやりやすくなる部分はある。
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