先行き不透明で採用も混迷--どうなる? 就職戦線2011
【6・中長期的な動向】中期的にはゆるやかに回復か
最後に3年から5年後という中長期的な採用を展望する。過半数の企業が「少しずつ回復する」と回答したが、「現在の状況のまま推移する」という企業も4割近くある。
「景気不透明の中で採用数を増やすのは難しいが、00年当時のように絞りすぎて社内の年齢構成がゆがんだ失敗を企業は学んでいるため、しばらくは現状で推移する」(食品)という見方や、「国内外ともに政権交代による政策転換(内需拡大、雇用規制)の内容と効果次第で変動すると思う」(機械)という意見もある。
結局、「企業の人材需要は、少しずつ回復するが、国内での投資には慎重な姿勢が続き、採用計画は一進一退する」(機械)というのが大方の見方だ。「大きく増加に転じる」とした企業は一社もなかった。
(宇都宮徹 協力:文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所[夏目孝吉、木下祐一、平野恵子] =週刊東洋経済)
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