より竜宮城らしく!小田急「江ノ島駅」の本気度

屋根に黄金のイルカ、天井には隠れキャラも

楼門上層の窓ガラスには、江の島に伝わる「天女と五頭竜(ごずりゅう)」の伝説にちなんで天女の絵が描かれ、迫力ある竜の像も。下層のアーチ部分の天井は神奈川県産のヒノキ仕上げで、竜宮城らしく四隅にカメの彫刻が泳ぐ。アーチの奥にはデジタルサイネージを設置し、「新江ノ島水族館」が制作する映像を放映する予定だ。

新駅舎の楼門上層には伝説にちなみ、天女の絵が描かれた窓と竜の彫刻がある(記者撮影)

「本格的な竜宮造りの中に遊び心を入れよう」(担当者)と、屋根の上にはしゃちほこならぬイルカの像が。全部で5カ所にあり、水面からジャンプしたかのようなポーズがかわいらしい。うち1カ所は3頭のイルカが一緒に跳ねているようなデザインだ。

当初はしゃちほこのように頭を下にした形の予定だったが、新江ノ島水族館の意見を採り入れて現在の形になった。金色に輝くイルカや竜は、塗装ではなく金箔仕上げ。「潮風の当たる場所なので、どこもしっかりした造りにしています」と担当者は語る。

竜の彫刻には「隠れキャラ」

そして、駅のシンボルといえるのが、コンコースの天井を飾る幅約15mの堂々たる竜の彫刻だ。ケヤキを素材に1年半かけて彫刻家がつくりあげたという大作には、実は波間にタイやタコ、カメ、さらにはUFO?らしき物体などの「隠れキャラ」も潜んでいる。

全体が完成する5月ごろにはコンコース内に水槽も設置し、新江ノ島水族館の協力によりミズクラゲを展示する。「電車を降りるとまず水槽が目に入り、ミズクラゲを横目に改札を出て海に向かう形になる」と担当者。「ゴージャスになった駅で、竜の彫刻や水槽をぜひ見てもらいたい」と胸を張る。

駅舎以外に、ホームの屋根も従来のスレートから自然光を通すテント状の膜屋根に変えるなどの改良も行った。事業費は非公表だが、全額を小田急が負担した。

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