経済学は温暖化を解決できるか 山本隆三著
温暖化問題には不確実なことが多い。「温暖化懐疑論」もある。経済学的考えからすれば、そもそも不確実であるから温暖化防止策を行う必要はない、といった結論になることはないと、著者は説く。
温暖化の経済的な側面の費用便益分析で著名なスターンレビューによれば、温暖化が発生する確率が相当に低くても、対策を講じるほうが有利であるとの結論になるという。温暖化の被害は一度発生すれば長期にわたり、被害額は対策費を大きく上回ると予想されるからだ。
その「保険料」として有効なのは何か。排出規制の経済学的分析に加えて、特に主な経済的手法と呼ばれる環境税、排出権取引制度について解説・評価する。
平凡社新書 756円
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