新社会人が3・4月に絶対に始めるべき貯金法

人生は「貯める体質を作れるか」が超重要

20代でお給料も安いのに貯めるなんて無理!という人もいるでしょう。実態をみてみようと、2019年11月に金融広報中央委員会が公表した『家計の金融行動に関する世論調査結果』(単身世帯)で確認してみました。

それによれば、20代の金融資産額の平均は106万円。これは「金融資産を保有しない」と回答している人も含めた平均です。そこで「金融資産を保有している」に限ると、平均198万円、中央値が80万円となっています。貯めている人は、20代でも100万円近く持っているということです。

さらに、この調査で注目したのが「金融資産を保有していない」という人の割合です。若い20代がいちばん多く45.2%なのですが、50代で37.2%、60代でも29.8%と予想以上に高い。60歳で会社を退職する際には退職金や公的年金もあるとは思いますが、これでは少し心配です。

金融資産保有世帯でみると、50代の金融資産は中央値で420万円、60代の中央値は845万円となっていますから、何もないところから一気に積み上げられるような額ではありません。つまり、20代または30代になったときに給与やボーナスの中から少しずつ「貯める体質」になれたかどうかが、分かれ道になったと考えられます。

毎月2万円程度の天引きを続け、3年目に100万円の資産

私自身のことを振り返ると、新社会人になった約30年前、月額2万円の給与天引きでの積み立てを始めました。友人から「自宅から通うなら家賃くらいは家に入れろと言われた」という話を聞き、そういうものかと親に申し出たところ、「その分は貯めておけ」と言われたことがきっかけでした。

大学時代に下宿していたアパートが月2万3000円だったので、2万円から積み立てスタート、翌年に増額し、3年目には100万円近く貯まりました。

これには私自身も驚き、「給与天引きは最強の資産形成法だ」と実感しました。手続きは1回だけ行えばよく、手間がかかりません。だから続けることができます。毎月の給与口座には天引き分が差し引かれた金額が振り込まれますから、その金額内で旅行などの楽しみを含めてやりくりをする状態に追い込まれます。

やりくりが苦しいときがあっても、毎月繰り返すうちに筋トレのごとく慣れてきて、積み立てを継続することができます。一方で、引き出しや積立額の減額などといった手続きは、人事や福利厚生部門に申請しなければならないので面倒ですから、めったなことでは行いません。結果的に、一定のペースで資産の積み上げが続くことになります。

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