新社会人が3・4月に絶対に始めるべき貯金法 人生は「貯める体質を作れるか」が超重要

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このように、ズボラな人ほど貯まりやすいというのが給与天引き、自動積み立てという方法の特徴です。ぜひ、新社会人になったときに、天引きを始めてください。

天引き制度の中でも、社会人1年生におすすめなのは、利回りや増え方よりも簡単にできるかどうか、つまり目的や引き出しが限定されておらず、必要なときには解約手数料なども不要で引き出しできるものがよいと思います。

まずは少額でもよいので始めて、貯め癖をつけることが大切です。そして、2年目、3年目になったら、改めて天引き制度の種類や内容を確認して、こういうことのためにお金を貯めたいと思えるもの、税制メリットや会社の補助金が出るようなものをうまく活用するよう心がけたいですね。

独身時代の生命保険は資産形成の足かせになる

最後に、私の新人時代のお金の使い方で大失敗だと後悔していることを参考までにお伝えします。

それは、入社3年目、独身にもかかわらず死亡したら800万円が支払われるという生命保険に加入したことでした。当時は社会人になったら生命保険に加入するものという間違った認識が、常識に近い形で浸透していたため、何も考えずに月1万2000円の保険料を払う契約をしました。

冷静に考えれば、私が扶養している人はおらず、親は死亡保険金を受け取りたいなどと思っていなかったと思います。保険という金融商品の価値が「めったに起きないけれど、もし起きてしまったら自分の資産ではまかなえないようなことに対して備える」ものであることがわかっていませんでした。

結局、その事実に気づいたのは加入してから20年後、300万円近く払い込みをした後でした。契約した当時は年7%近い金利の商品があったことを考えると、その300万円を増やす手段はいくらでもあったのにと、悔しい思いをしました。

保険はあくまでも保障のために使うもの。資産形成には不向きです。若い人ほど、これからの人生の選択肢を広げるために、自由に使える状態でお金を保有しておくことは大切です。そんな観点から資産形成していただきたいと思います。

大江 加代 確定拠出年金アナリスト

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おおえ かよ / Kayo Oe

大手証券会社に22年勤務、サラリーマンの資産形成にかかわる仕事に一貫して従事。退社後、夫の経済コラムニストである大江英樹氏(株式会社 オフィス・リベルタス 代表)を妻として支える一方、確定拠出年金の専門家としてNPO確定拠出年金教育協会 理事、企業年金連合会 調査役として活動。野菜ソムリエの資格も持つ。

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