なぜ大企業の介護保険料が4月から上がるのか 加入者割から総報酬割へ移行する意味
この記事には、次のような文章があるのですが、これって、悪いことなのでしょうか?
記事のサブタイトルにあるように、「給付の抑制急務に」につなげたいようですけど、給付の抑制、つまりは介護保険の機能を弱体化させるということは、介護を必要とする当人やその家族に負担をシフトすることになると思うのですけどね。
あなたは第何象限から発言されていますか?
次の図に描いているように、一国の福祉ニーズというのは丸い風船のようなもので、どこかを押せばほかのどこかが膨らむものです。公的な介護保険という、政府が担う部分を減らそうとしても、日本では家族が担う部分が膨らむことになったりするわけで、どの国も一国の福祉ニーズそのものを減らすことはほとんどできません。
これから総報酬割が全面的に適用される4月まで、しばらくは、「大企業による介護保険料の負担が増えるのだから給付抑制が急務である」という記事がいろんなところから出てくるのだろうと思います。そうした記事を見たときは、なにゆえに、「加入者割」から「総報酬割」に20年もかけて移行が目指されたのかを、少し立ち止まって考えてみるのもいいと思う。
そして今回も、「子どものころ教わらなかった大人の世界の民主主義」での文章で終えましょうか。
もちろん、この問いを、僕に向けられてもオッケー。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら