日経平均株価477円安、「目先の下値」はいくらか 「リスクオフ継続」で4カ月半ぶりの安値に 

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 2月27日、東京株式市場で日経平均は大幅に4日続落。写真は東京株式市場で2018年10月撮影(2020年 ロイター/ISSEI KATO)

[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に4日続落。心理的節目の2万2000円を割り込み、終値ベースで約4カ月半ぶりの安値となった。新型コロナウイルスの感染者拡大の懸念が一段と広がり、朝方から幅広い銘柄で売りが先行。米疾病対策センター(CDC)が米国内の地域感染拡大の可能性を警告したこともセンチメント悪化に拍車をかけた。

前日の米国株市場でダウとS&P総合500種が5日続落。株安の連鎖は止まらず、東京市場でも朝方から全面安商状となった。米CDCの警告のほか、米マイクロソフトの時間外取引での下落が嫌気され、米国株先物が売られたこともマイナスに作用。日経平均の下げ幅は一時581円まで拡大した。

市場からは「新型コロナウイルス感染拡大は終息の気配が見えない。実体経済への影響も不透明で、分からないままとりあえず売っているのが実情」(ニッセイ基礎研究所のチーフ株式ストラテジスト、井出真吾氏)との声も出ていた。

一方、日経平均の値幅調整はだいぶ進んだとの見方も出ている。「日本は今後1、2週間が新型ウイルス感染の拡大・終息の分け目とされ、見極めも必要だが、日経平均は2万円割れまで行かず、2万1500円から2万2000円割れのところが目先の下値になるのではないか」(アイザワ証券の国内情報課長、坂瀬勝義氏)との声もあった。

TOPIXは4日続落。東証1部の売買代金は3日連続で3兆円を超えた。東証全33業種が値下がりし、値下がり率上位には、空運、証券、不動産、鉱業、小売、非鉄金属などが入った。

東証1部の騰落数は、値上がり77銘柄に対し、値下がりが2059銘柄、変わらずが21銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21948.23 -477.96

寄り付き    22255.83

安値/高値   21,844.29─22,272.26

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1568.06 -38.11

寄り付き     1594.22

安値/高値    1,561.25─1,595.23

 

東証出来高(万株)181141

東証売買代金(億円) 31651.31

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