積水ハウス、「和田前会長」反旗の声は届くか 問われるガバナンスと地面師事件の解明

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2月18日、積水ハウス経営陣に取締役選任の株主提案をした和田勇・前会長兼CEO(左から2人目)ら(撮影:大澤誠)

「2年間ずっと見てきたが、(55億円をだまし取られた地面師事件の真相について積水ハウスの現経営陣は)隠しに隠している。これだけ隠し通すのはおかしい。何かうごめいているものがある。事件の真相を明らかにしないとダメだ」

積水ハウスの前会長兼CEOの和田勇(わだ・いさみ)氏はそう語る。

ガバナンス改革のために立ち上がった

和田氏は2月18日、都内で記者会見を開き、積水ハウスの現経営陣に対して株主提案を行うと発表した。例年4月に開催される積水ハウスの定時株主総会で、和田氏を含む4人の社内取締役と7人の独立社外取締役、計11人の取締役選任を求めるという提案だ。なお、和田氏自身の会長や社長への復帰については明言を避けた。

会見の冒頭、和田氏は、会見にも同席した勝呂文康取締役から「この1月に、今の積水ハウスはにっちもさっちもいかない。こんなことをしていたら、2.4万人いる社員がおかしくなる」と直訴され、積水ハウスのガバナンスを立て直すために立ち上がったと説明した。

勝呂氏は、2018年2月に和田氏が会長を退任する直前まで、和田氏肝煎りの国際事業を担当していた人物だ。

和田氏らは、積水ハウスの現経営陣である阿部俊則会長や仲井嘉浩社長らに地面師事件の責任があること、阿部氏らは自らに不都合な情報を含む調査報告書の開示や事実解明を拒んでいること、阿部氏を解職すべきとした人事・報酬諮問委員会の答申を無視し、ものが言えぬ状況を作り出していると指摘。独立社外取締役を半分以上とする体制を構築し、「新しい積水ハウス」を目指すとした。

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